2016.7.17
近所の方から手作りの「梅ジャム」をいただきました。このジャムは私が3月初旬に出掛けた万博公園の梅園の梅で作られたとのこと。減農薬なので梅の販売には大勢の人が訪れ購入されるそうですが初耳でした。ヨーグルトに入れるのがお薦めと言われましたが、しっかりトーストした食パンやサラダのドレッシングにしても美味しそうです。
一口味わったところ、甘さは控えめだとおっしゃっていましたが私には丁度良い甘さで、裏ごしして丁寧に作られているので舌触りもよく梅の香りさわやかな美味しさです。
ところで梅といえば思い出すのは我が妹のことです。実家は両親共に下戸だったのですが、私たちが子供の頃から成人になるまで母はあの酸っぱい梅干しは毎年、梅酒は2年に一度位漬け込んでいました。梅酒はそのまま飲むのは下戸にはきつく水と氷で薄めて飲むのですが、梅酒に漬け込んだ梅は時々食べたくなる味で梅が先に無くなりました。といっても一度に二粒は無理でした。ところが、当時幼稚園児だった妹は食べ終わってしばらくすると「梅、梅、梅をちょうだい」と母におねだりするのです。アルコール度数の高い焼酎で漬け込んだ梅は氷砂糖の甘味があっても結構きつかったりするのですが、よくねだっていました。でも、幼稚園児だった妹は一日一粒と決めて我慢させられていました。
もう一つのエピソードも、やはり妹のことです。母は雷が嫌いで、こわがる人でした。雷の稲光や轟くような音が聞こえてくると大急ぎで子供たちと母は押し入れに入り、雷が遠ざかるまで息をひそめるように押し合い圧し合いしていたのです。そのとき狭い押し入れの中で漂ってくるのがラッキョウの匂いでした。犯人は妹です。彼女は梅酒の梅と共にラッキョウも好物でした。ラッキョウも家で漬けていたのでいつでも食べられるものでしたが、家族は食事時にせいぜい一粒二粒食べる程度でしたが、彼女はおやつ代わりに食べていたようで、押し入れの中で「また食べたね」と皆に言われ、迷惑がられていました。雷が鳴ると今でもあの押し入れの中のムッとするような酸っぱい匂いを思い出します。でも、妹は成人してお酒を飲んでもよい年になっても一向にお酒は飲めません。
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