オリエント急行殺人事件の映画化でアガサ・クリスティーに出会って以来「ナイル殺人事件」、「白昼の悪魔」と映画館で観たのはもう数十年まえでした。
「ナイル・・」でのミア・ファローのおどおどした不安そうな様子と不気味さが印象的でした。婚約者を富豪の友人に横取りされる不幸な女を演じていましたが、実は自分を裏切った元婚約者と共謀して富豪の友人を殺害して財産を狙ったというストーリーでした。
続いて「白昼の悪魔」を原作として映画化されたのが「地中海殺人事件」でした。設定や犯行動機などは多少原作とはことなりますが、映画ならではの地中海の水の色や入り江の美しさ、衣装の華やかさなど楽しめました。有名な女優が家族と共に美しい地中海に面した小さな島の高台に建つホテルにやって来ます。ホテルの女性経営者や脚本家夫婦とは旧知の仲ですが、高慢な上に、同宿する美貌の若夫婦のハンサムな夫に秋波を送る等一波乱ありそうな雰囲気が漂い始めます。やがてこの女優が日光浴中に何者かによって殺されます。誰にも動機がありそうだが、アリバイがあって、ある調査のためホテルに滞在していたポアロの頭を悩ませることになります。が、例の脳細胞の働きによって意外な犯人が浮かび上がります。「ダウントン・アビー」で貫録十分な伯爵夫人を演じているマギー・スミスがホテル経営者として出演していますが若くて美しく、また、若夫婦の妻を演じたジェーン・バーキンも控えめな女性を演じていましたが最終場面での登場にはびっくりさせられました。
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