楽園のカンヴァス 原田マハ 今年春の芦屋サロンのゲストは葉室麟さんでしたが、秋のゲストが原田マハさんだと予告されていました。実は彼女の本は未読だったので秋の芦屋サロンに参加するかはともかく一度読んでみようと思い購入しました。28Sep2016現代小説
猫と漱石と悪妻 植松三十里 今年は夏目漱石没後100年にあたり、展覧会の開催や書物が出版されています。本作品は悪妻として有名な境子夫人との馴れ初めや「吾輩は猫である」を書き始めたきっかけとなった猫のこと、普段は子煩悩で朝食のパンにジャムをたっぷりつけて子供たちと笑いあって食べていた漱石が、ロンドン留学から帰国後、些細なことから突然癇癪を起し子供を泣かせたり、庭に投げだしたりと豹変し、妻子が恐怖におののく日々などが描かれています。帰宅後は自室でこもり勉強に勤しむ漱石でしたが、日光の華厳の滝から身を投げた学生が教え子で、自殺の少し前に叱ったことがあったのでそのことではかなり気に病んでいた様子でその後も夜中に意味のなく癇癪を起こし、暴れまわりその行動は目に余るもの...06Sep2016現代小説